筋トレをすることで生まれる連帯感

なぜ、世界的な超一流企業が、多額の資金をかけて積極的にトレーニングを取り入れ、食事にも気を遣うのでしょうか?

それは、一言で言えば「その人が持っている最大の仕事のパフォーマンスを引き出すため」です。

勤務中に筋トレすることで、前向きにチャレンジする気持ちを高めるホルモンの分泌を促し、デスクワークで滞った血流を改善し、心身の状態を整えます。

就業中、デスクにかじりついているだけでは最高の仕事ができないことを、グーグルは知っているのです。

グローバル企業であるグーグルでは、若手でも責任あるポストを任せられるため、社員の多くは筋トレを積極的に行い、強靭な身体と精神を培っているそうです。

エリートほど筋トレをする イメージ:PIXTA

強靭な身体と精神を持っていないと、ストレスに打ちのめされ、生き残ってはいけないのです。

最近では、運動することによって身体の筋肉の張力が緩み、脳に不安をフィードバックする流れが断ち切られること、運動によって起きる一連の化学反応には気持ちを落ち着かせる効果があることなどが科学的に証明されています。

また、2004年、イギリスのリーズ・メトロポリタン大学とブリストル大学の共同研究によると、会社のジムを利用している従業員は生産性が高く、仕事に対して前向きになりストレスが減ったと感じていることが明らかにされました。

また、グーグルでは、社内のジムで社員同士が共にハードなトレーニングをすることによって生まれる連帯感も重視しています。

「筋肉コミュニティ」から化学反応が起きて、新たなアイデアが生まれることにも、筋トレは一役買っているのです。 

そして、「運動」と「食事」は、車の両輪です。どちらかが欠けても健康ではいられません。グーグルが食事にも徹底的に気を遣うのは、「社員の健康が会社の繁栄につながる」という確固たる考えがあるからなのです。

筋トレをすることで生まれる連帯感 イメージ:PIXTA

※本記事は、井谷武:著『史上最高のパフォーマンスを引き出す 知性を鍛える究極の筋トレ(マガジンハウス)』より、一部抜粋編集したものです。

『知性を鍛える究極の筋トレ』は次回4/30(木)更新予定です、お楽しみに。