誰のために、何のために。目的を明確にする
新 保 そのことに明確に気づかれたきっかけは何だったんですか?
佐々木 自分に何度も自問自答をして、本をむさぼり読んだんですね。よくありがちですけど、稲盛和夫さんの本ですとか松下幸之助さんの本をもう何回も読んで。初めは自分が青いから真意が分からないですけど、だんだん自分と向き合ってさらけ出せるようになって、初めて気づくんです。「こんなのをやったらかっこ悪い」とかって、自分の弱さなんですよね。強い人はやっぱり自然体だし、全部自分をさらけ出すことができる強さを持っている。それで目的経営を志して、誰のために何のためにっていう目的を明確にするようにしたんです。そうすると不思議なもので、人に恵まれるんですね。チームとか組織の発展というか、やっぱり人が一番ですから。プロラボは、人が軸の会社なんです。
新 保 たしかに、御社は人をそして社員の方々をとても大切にされているというのを常々感じます。だからこそ皆さんやりがいを感じて、それぞれの働く意義も見出しているというような気もするんです。ここで、あらためてプロラボの商品の魅力といいますか、強みを教えていただけますでしょうか?
佐々木 まず商品の特徴という以前に、商品のコンセプト、全てを貫いているコンセプトっていうものが、これも最近自分の中で整理ができてきたことなのですが、やっぱり人間は食べたものでできていますよね。もっと言えば食べたものが腸から吸収されたものでわれわれは生きている。だから、「インとアウトのビューティ」が大切なわけてあって、「良いものを腸から入れて悪いものは入れない、出す」。このインとアウトをベースにした考え方で、全ての商品をつくっています。
新 保 私は腸が弱いのでドキッとします。
佐々木 腸は大事なんです。そういうコンセプトが背景にあって、開発された商品ですけど、開発にあたり、いわゆる4つの基準があります。1番目がいわゆる「安全性」。2番目が、われわれは「プロフェッショナル処方」といっているんですけど、「配合の処方」を徹底的に追求しています。それと「エビデンス」。きちっと、学術的なデータを取るというのが3つ目ですね。4つ目は「クリエイティビティ」。どんなにいい商品も手に取ってもらえなかったら広がらないですから。やっぱり少しでも女性の手に取っていただくというところを大事にして、使っていただけるような、気分が良くなるようなデザインを大切にしています。
新 保 たしかに! 御社の製品は、質はもちろんですが、パッケージも飾っておきたいくらい素敵ですもんね。
佐々木 ありがとうございます。その4つですね。これらをとことん追求して、「イン・&・アウトビューティ」を目指していくというのが我々の今のミッションです。それを日本のみならず世界に発信していくということに取り組んでいます。
新 保 プロラボさんの商品を、実際に摂って体の中に入れさせてもらっている身からすると、今、会長がおっしゃった4つの軸っていうのが当たり前なことというか、ありがたいことだと思う反面で、そこをとことん追求されてるというのは、本当にすごいことだなとも感じます。
佐々木 そういう意味では追求心とか、欲張りというか、「もっと良くなりたい」というか。商品開発でもそうですし、会社運営でもそうですけどね。やっぱり向上心というのを常に持つ。そして目的を遂げるために目標を設定して、向上心を持って謙虚に、愚直に取り組んでいく。それがすごく大事ですし、過去の失敗から学べたことだなと思っています。
新 保 仰る通りですね。 次回は、プロラボさんの今後の展望について、くわしくお聞かせください!
佐々木 広行(ささき ひろゆき)
株式会社プロラボホールディングス代表取締役CEO。1968年1月3日神奈川県藤沢市生まれ。1991年早稲田大学教育学部卒業後、セコム株式会社を経て1998年に起業。川崎市創業支援制度を活用し、フリーペーパー発行会社(株)ウィズダム教育通信社を設立。その後、ダイレクトレスポンス広告事業に進出し多数の通販会社の広告制作や商品企画を支援。2002年にエステティックサロン事業を創業。2007年より、ハーブティーや発酵飲料等の高品質インナービューティ製品『Esthe Pro Labo(エステプロ・ラボ)』ブランドを開発し、メーカー事業をスタート。立ち上げから約10年で、国内で約13700店のエステティックサロンやヘアサロン、クリニック等の美容・健康施設に商品供給をするサロン専売ブランドに成長させた。
『フリーアナウンサー・新保友映の「あの人に会いたい!」』は次回5/14(木)更新予定です、お楽しみに。
所属:B-creative agency (http://bca-inc.jp/)
出演:『大石久和のラジオ国土学入門』(ニッポン放送) https://www.1242.com/kokudogaku/