作品は出会いとフィーリング

高野:どんな感じでこの柄をここにはめるって決めるんですか。

江頭:とりあえず正面に一番目立つ花を貼る感じですね。パッと見て、これで認識してもらえたらいいので、そういう感じでやっています。

高野:(作品を見ながら)ここにある作品も、柄がきれいに繋がってますね。ちなみに、これはイヌですね?

江頭:はい、これもリサイクルショップで見つけたワンちゃんなんですけど、毛が結構つるっとしている陶器だったので、毛布を貼ることで生き物感が増した感じがします。

――何を毛布でくるむかは出会いとフィーリング次第なんですか?

江頭:そうですね。直感ではあるんですけど、その直感も絶対何かしら影響されていて、そのとき読んだ本とか誰かと話したからとか、直感でまず選ぶんですけど、そこからなぜこれを選んだのかをどんどん紐解いて文章にしていくみたいなことがあります。

――これを毛布でくるんでよとかリクエスト言われませんか?

江頭:ありますね。オーダーとして仕事としてやります。

――オーダーも受けられてるんですね!

高野:うわー、僕の好きなキャラクターで毛布作品を作ってもらいたいですね(笑)。

江頭:はははは、ぜひ(笑)。結構、オーダーもDMでいただいたりしますね。

高野:へぇー!

江頭:まだまだ作りたい物もありますし、自分だけじゃできない物も見てみたいので、いつでも可能な限りお仕事を引き受けています。あとは人と関わっていきたくて。何かを作る理由の根底には、友だちが欲しいという気持ちがあるんです。小さいころは体が弱くて、みんなと校庭で遊べなかったので、絵を描いていたんです。

そしたら1人、2人くらい、少しずつ友達が気にして見に来てくれるんですよ。そこから友達ができてきてという経験をしました。もちろん普通に仕事していても先輩後輩とか友達はできるんですけど、作品を作ることで、いろんなジャンルの方と出会えるので、これからも友達を作りたいと思って、DMは基本的に解放しています。

――いい出会いですね。

江頭:あと、いつ在廊されていますか? みたいなやり取りから、実際に会ってご飯食べたりしたこともあります。

高野:すごすぎます(笑)。

江頭:僕は人とのコミュニケーションが得意な方ではないんですけど、気持ちが入るとグッと行ってしまうんです。自分でもよくわかりません(笑)。大人数のパーティとかそういう場ではずっと端っこに立っているだけなんですけど、1対1とか3人ぐらいまでだったらぐいぐいしゃべります。

――コミュニケーションの姿勢は子供のころから変わらないですか?

江頭:そうですね、幼稚園のとき、預かり保育で先生たちと一緒に過ごす時間があったんですけど、みかんをもらったので、みかんの皮で当時のゲームのキャラクターを作って遊んでいたのを覚えています(笑)。そうすると、大人が話しかけてくれるんです。もちろん狙ってやっているわけではないんですけど、そういう作ることがコミュニケーションのツールの一つになってると思います。今日も、作品を作っていたからこそ、高野さんと出会ってお話しできているというのもあるので。それはありがたいなと思います。

高野:こちらこそありがとうございます。毛布作品のきっかけがお母さんだったというところに本当に驚きました。

――多分、毛布とお母さんというリンクは、日本人は結構共感できる気がします。

高野:そして、(江頭さんの作品は)シンプルにかわいいですし。

江頭:一度、無地の毛布で作ったこともあるんですけど、かわいさが半減しましたね(笑)。やっぱり花柄がいいんだなというのは改めて感じたことがあります。

高野:作品は常に作っていらっしゃるんですか?

江頭:作品は、展示があれば作っている感じで、ありがたいことに展示は今のところずっとコンスタントにやらせてもらっているんですけど、多分展示がなくなったら、今ほど作品を作っていない気がします。

高野:めちゃくちゃわかります(笑)。

江頭:締め切りって大事ですよね。高野さんは、お仕事はいろいろやられていると思いますが、オファーがあって受ける形ですか?

高野:役者の仕事だと基本そうですね。

江頭:それが全くなくなったときは…。

高野:仕事がないですよね(笑)。作り続けるという意味では、僕、アーティストもやらせてもらっているんですけど、やっぱり曲を作るとか、そういうのを世の中に出すためじゃなく、作るってのは確かに難しくて、できる人はいるんでしょうけど、やっぱり目的があるからやって、皆さんに聴かせるために作っているところがありますね。締め切りもあるから頑張ろうと思うというか。

江頭:逆に、その何もないとき、自分はどうなっちゃうんだろうとか考えたりします? 仕事がなくなったら何してるんだろうなとか。

高野:確かにそういうのはありますね。

江頭:想像もしたくないですよね(笑)。なんか、今日お伺いしたかったのが、めっちゃストレスが溜まっていたら、時間があるときとないとき、それぞれどういう風にストレス発散されてますか? 休みが、1日しかないときと、1週間あるときだったらどういう風に過ごしますか?

高野:その期間乗り越えた後、めちゃくちゃ美味い飯食うっていうモチベーションとか、そういうのに繋げて乗り切りますかね(笑)。あと15分だけスマブラやるとか(笑)。

江頭:15分でいいんですか⁉(笑)。もっとやってほしいですね。1週間休みがあったら何をしますか?

高野:一旦、整体に行って身体を整える。リセットします(笑)。

江頭:確かに、それが正解ですね(笑)。僕、整体は思いつかなかったです。

高野:通ってるわけじゃないんですけど、なんかいいかもなーと。

江頭:参考にさせていただきます(笑)。