アメフラっシという存在は消してはいけない
昨年12月、メンバーが4人に減って、アメフラっシが再始動する際、メンバー同士で何度も何度も話し合い、全員が同じ方向を向いて活動していくことを4人で再確認した。
4人の視線の先には「メジャーデビュー」という大目標がある。
まずここをクリアしなければ、その先に広がるたくさんの夢もなかなか現実のものにはならない。
このことを、4人で再始動した神田明神ホールの楽屋でメンバーに聞くと、市川優月がもっとも具体的で、ものすごくリアルな返答をしたことを覚えている。
「メジャーデビューしたら、その楽曲のPVもしっかり作ってもらえるじゃないですか? いままで私のことを知らなかった人たちに興味を持ってもらうためにも、そういうものってすごく大事だと思うんですよ。パッと見てもらえばわかるじゃないですか? それが拡散されていったら、もっともっとアメフラっシを知ってもらえるし、可能性も広がるんじゃないかなって」
メジャーデビューはあくまでも直近の大目標ではあるが、アメフラっシとしては、そこが新たなスタート地点となる。つまり、そこにたどり着けないことには、次の一歩は踏み出せないし、時間が経てば経つほど、メジャーデビューのチャンスも減ってくる。ある意味、4人体制になってからのルーキーイヤーとなる2020年が勝負の年なのだ。
「まだアメフラっシとしての活動はそんなに長くないですけど、3B juniorの最初のころから応援してくださっているファンの方は、私たちが夢を叶える瞬間を6年間、ずーっと待ってくれているんですよ。
そういう方たちに『おめでとう!』と言ってもらえるまでは、私たちは辞められないというか、アメフラっシという存在をなくすことは絶対にできないんです!」
これだけ覚悟が決まっていれば、気持ちもブレることはない。だが……。
〇アメフラっシ・テレワークライブVol.2
【連載12回目の追記】
「メジャーデビュー」。その大目標があるからこそ、市川優月は何度も何度も試練にぶつかっても、立ち上がってきた。すべては応援してくれるファンのために――彼女の目の底にから湧き出るエネルギーの源がわかった気がする。それでも夢に向けての壁は、まだまだ高いことを知ることになるのだ。